公証役場について

【公証役場とは何でしょう】

公証役場は、公証人という法律専門家(公務員)がいる行政機関です。全国におよそ300箇所、札幌には2箇所あります。

「役場」と名がついていますが、一般の方がお世話になる機会は、かなり少ないのではないでしょうか。取り扱っている行政サービスは、公正証書の作成、会社の定款や私署証書の認証、確定日付の付与などです。社会の高齢化に伴い、昨今は遺言ブームといわれるようですが、遺言を公正証書でつくろうとするときには、この公証役場にいる公証人の方にお世話になることになります。

ちなみに、公証人は、一定期間以上の実務経験をもっている法律実務家の中から、法務大臣によって任命されます。元検察官や元裁判官の方が多いようです。

全国で活躍されている公証人の方は、それぞれ、地域の法務局(地方法務局)に所属しています。そして、基本的に公証人はその所属する法務局の管轄区域内で、仕事をしています。

たとえば、札幌市内にある公証役場で仕事をされている公証人の方であれば、札幌法務局に所属しているので、札幌法務局の管轄内(札幌市、小樽市、江別市、北広島市、苫小牧市、室蘭市・・・などの道央圏)で仕事をするのが基本ということになっています。

★札幌法務局の管轄エリアは、こちらから見ることができます(法務局HP内)

 

【定款認証を受けられる公証役場は決まっている】

認証を受けられる公証役場

株式会社の定款は、各地の公証役場にいる公証人に認証してもらわなくてはいけません。

この認証は、全国に約300あるどこの公証役場でもいいのではなく、これから作ろうとしている会社の本店をどこに置くかによって、認証をしてもらえる公証役場が決まっています。

具体的には公証人法という法律によって決められていて、それによれば、定款の認証は、

「会社の本店の所在地を管轄する法務局・地方法務局の所属公証人」

が取り扱うことになっています。

要するに、まずは設立の登記申請をする法務局がどこになるのかを確認して、認証は、その法務局が管轄している区域内にある公証役場で受ける、ということになります。

ちなみに、当サイトの認証代行サービスは、札幌中公証役場の公証人(=札幌法務局に所属)にお願いするので、札幌法務局の管轄区域内で会社をつくろうとしている方が対象になります。

⇒ これからつくろうとしている会社の本店(法律上の本店)を、こちらの地図のエリア内に置く予定であれば、OKです